Column採用コラム

2024.02.22

お役立ち事例集

新卒採用の成功戦略:リードナーチャリングで母集団の質を高める


近年、採用活動が思うように進まず、悩みを抱える企業が増えています。いくらコストをかけても自社にマッチする人材が集まらない、採用した人材が活躍しない、あるいはすぐに離職してしまうといった課題に直面している企業が少なくありません。

これまでのように求人広告や人材紹介など、従来の手法を試しても成果が出ないのは、なぜでしょうか?この記事では、現代の採用活動に求められる新しい戦略、「リードナーチャリング」について詳しく解説し、成功への道筋を探ります。

なぜ新卒採用が上手くいかないのか?

まず、新卒採用が上手くいかない原因として考えられるのが、従来の「母集団形成」への過度な依存です。多くの企業が、合同企業説明会(合説)や求人メディアを通じて大量の応募者を集めることに注力していますが、その結果として「志望度の低い学生」との出会いが増え、採用の質が低下しているケースが目立ちます。

特に、新卒採用がますます早期化し、長期化する現代において、インターンシップ参加者との接触回数をいかに増やせるかが鍵となります。夏や冬のインターンシップで学生の心をつかみ、その後の選考で「母集団の質」を高めていくことが、これからの採用活動において非常に重要です。

リードナーチャリングとは?

リードナーチャリングとは、マーケティング用語で「見込み顧客の育成」を意味します。これは、潜在的な顧客や見込み顧客に対して段階的にアプローチし、徐々に購買意欲を高めていく戦略です。

新卒採用においては、インターンシップ参加者を見込み顧客と見なし、彼らに継続的に企業の魅力を伝えることで、志望度を上げ、最終的にエントリーや内定承諾へとつなげる手法がリードナーチャリングに該当します。このプロセスは、企業と学生の関係を深め、採用の質を高めるために不可欠です。

いま求められているのは「見込み顧客の育成」

多くの企業が、インターンシップ参加者をリード(見込み顧客)として認識し、戦略的にアプローチすることの重要性に気づき始めています。しかし、インターンシップ後に長期間放置してしまい、3月の選考シーズンになってから再び連絡を取るというパターンでは、学生の興味・関心は薄れてしまいます。

これを防ぐためには、インターンシップ後も定期的にコンタクトを取り続け、企業への興味を維持・向上させる必要があります。この戦略が「リードナーチャリング」です。インターンシップからエントリーまでの空白期間に、いかに効果的に接触を継続できるかが、新卒採用成功の鍵となります。

リードナーチャリングの効果的な実践方法

リードナーチャリングを効果的に実施するためには、複数のチャネルを活用することが求められます。メール、DM、SNSといった手段に加え、近年注目されているのが専用の新卒採用SNSアプリです。

例えば、Chaku2 NEXT(ちゃくちゃくネクスト)は、スマートフォンアプリを通じて学生にプッシュ通知を送り、簡単にコミュニケーションを取ることができるツールです。これにより、継続的な情報発信が容易になり、学生との接触機会を増やすことができます。

さらに、クローズドな環境での情報発信が可能なため、InstagramやXのようなオープンなSNSでは公開しづらい情報も共有でき、学生にとってよりリアルで魅力的な企業像を伝えることができます。

まとめ

採用活動において「リードナーチャリング」というマーケティング手法がますます重要性を増しています。インターンシップから本エントリーまでの期間に、どのように学生との関係を育んでいくかが、最終的な採用成功のカギとなります。

学生に興味を持ってもらうだけでなく、その興味を持続させ、さらに深めていくためには、企業の文化やビジョンを伝え続けることが不可欠です。企業の魅力を学生にしっかりと伝え、内定承諾へとつなげるために、リードナーチャリングを戦略的に活用しましょう。

これからの新卒採用においては、質の高い母集団を形成し、確実に採用へと結びつけるために、リードナーチャリングを導入することが成功への道です。

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