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お客様の声

国際情報ビジネス協同組合/理事 宍戸 諭 様

「ベトナムに日本式の介護福祉施設を立ち上げ、循環型の技能実習事業を生み出せると幸せです」

外国人材採用の専門家をゲストとしてお迎えして「外国人材フォローの在り方」について、学ばせて頂くインタビュー企画「笑顔と信頼で世界をつなぐ」。今回、お招きしたゲストは、国際情報ビジネス協同組合の宍戸  理事です。「外国人材フォロー」で取り組んでおられることについて、魅力深堀りインタビューさせて頂きます。

・まず最初に、組合の特徴について。
・次に、外国人材受入の方針について。
・最後に、外国人材採用について、アドバイスを頂きます。

なお【外国人材受入の苦労・注意点】と【外国人材の定着に向けた挑戦】については、とても深いテーマですので、採用コラムページに掲載します。

このインタビューをご覧になる皆様にとって、「外国人材採用が、より身近に感じた!」「外国人技能実習生が、日本でイキイキと働ける、笑顔の職場とは何か?考えるきっかけになった!」、そんな気持ちになれる方が、一人でも増えると嬉しく思います。

組合の特徴について

先ずは【組合の特徴】について、詳しく伺います。

学校法人が運営しているという点。送出機関も一緒に問題解決に当たる点が魅力

-Q1.【組合の特徴】外国人技能実習生の受入れの背景について、教えてください。

我々が外国人技能実習生の受け入れを始めた背景には、地方での深刻な人手不足がありました。我々が教育したベトナムの留学生は、主に日本の大手企業で就職するか、ベトナムで起業するなどしており、地方の中小企業で働くことは少なかったです。そこで、地方での深刻な人手不足を解決するため外国人技能実習生の受け入れは非常に効果的であろうという前理事長のお考えで、組合を設立しました。

-Q2.【組合の特徴】外国人技能実習生を受入れる、監理団体の事業を、いつから開始されたのですか?

協同組合としての活動を開始したのは2009年ですが、実際の外国人技能実習生の受け入れを始めたのは2017年です。

-Q3.【組合の特徴】現在、御組合では、介護の技能実習生が、何名、日本で活躍されていますか?

現在、介護分野で活躍している技能実習生は16名、特定技能が7名で、受け入れ介護法人は8社です。今のところ、日本に来ている技能実習生は、ミャンマーからの者はまだいなくて、実際に働いているのは、全員ベトナム出身です。特定技能生でネパール出身の方が1名います。

-Q4.【組合の特徴】御組合のどこに、地方の介護施設は、魅力を感じておられると思いますか?

「他の組合さんと比較して儲け主義ではないという印象を受けたのでお願いします。」という介護施設が多いです。経営の母体が学校法人で、その留学生の受け入れや、学校教育を何十年もやっていますから、そういう意味で、地元の皆様に信頼されているというところが背景としてあります。株式会社の人材紹介の方が運営している協同組合や監理団体が多いのに対して、学校法人が運営しているという点が魅力の一つだと思います。

その他には、我々と送出機関のコミュニケーションが非常によく取れています。受け入れた後に全くトラブルがないってことはあり得ないわけですから、何らかのトラブルが発生した時に、速やかに解決に向かって我々監理団体だけが動くのではなくて、送出機関も一緒に入って問題の解決に当たるところも魅力だと思います。

卒業生の親族が経営しているベトナムの送出機関と最初に契約

Q5.御組合と、契約されておられる、送出機関について、詳しく教えてください。

我々の卒業生の親族が経営しているベトナムの送出機関と最初に契約をして、受け入れを開始しました。一番重要な点として送出機関が信頼できるところかどうか?というところが一番のポイントだったので、卒業生の人脈を活用するのが良いだろうということでスタートしました。なお、介護の分野については、そちらの送出機関では介護の送り出しをされていなかったので、新たなルートで介護の送出機関を見つけ、そちらからスタートしました。最初はとにかく全部ベトナムで、今はミャンマーも追加しています。

-Q6.送り出し機関は、どのようなフォローをしてくれますか?

定期的に技能実習生と連絡を取ってくれたり、何か問題があった時は、一緒にZOOMでミーティングなど話し合いに参加してくれるといったフォロー体制を用意してくれています。

また、送り出す時も「ここは私も勉強し生活していた街だから」と、募集する際に安心感を与えてくれています。さらに「お給料が都会に比べてちょっと安いかもしれないけれど、周りの日本の方たちは親切で働きやすいですよ。」と送り出してくれています。

多くの卒業生が日本とベトナムの関係強化に貢献

Q7.【組合の特徴】経営の母体が学校法人ということですが、御組合で、学校法人を設立した背景について、教えてください。

私たちの学校法人は、2004年10月に日本語学校として留学生の受け入れをスタートしました。初めて受け入れたのは、ほとんどがベトナム出身の学生で、ホーチミン市に位置するベトナム最大の日本語学校「ドンズー日本語学校」との提携を結びました。この提携を通じ、優秀な留学生たちを受け入れ、彼らが日本の国立大学への入学を目指す道をサポートしました。そのため、学生たちの選抜や教育においては、彼らが大学に進学することを最大の目標として活動を行っていました。

-Q8.【組合の特徴】留学生は、何歳で、日本に来られましたか?

学生たちは高校を卒業した後、ベトナムで半年から1年、日本語を学んでから来日し、平均年齢は19歳です。2年間、私たちの日本語学校で日本語を学び、その後大学に進学します。4年制大学に加え、大学院に進む者も多くいます。
理系の学生が多く、経済学部の学生もいました。卒業後、半分くらいの学生が日本に留まり、残りの半分はベトナムに戻って日系企業で働き、自分でビジネスを始めるなど、さまざまな道に進んでいます。彼らは非常に優秀で、様々な分野で活躍しています。最初の卒業生たちは、今40歳手前ぐらいの年代になっています。

-Q9.【組合の特徴】現在、卒業生のみなさまは、どのような活躍をされていますか?

卒業生の中には、ベトナムで日本語学校や送出機関を設立した者(Huu Quy Nguyen さん)、ベトナムで安全な生卵の生産事業をしている者、日本のホームセンターにレンガを輸出する会社を経営する者、など様々です。さらに、日本の大学で幼児教育を専門に勉強していなかったにも関わらず、学生時代に結婚し、出産し、日本で実際に子育ての経験をしたことがきっかけで、幼児教育に目覚め、その経験を生かし、現在ではベトナムで幼児教育の「カリスマ」として認知されている者もいます(Nguyen Thi Thuさん)。また、ベトナムの日本大使館で働く者もおり、多くの卒業生が日本とベトナムの関係強化に貢献してくれています。

外国人材受入の方針について

次は【外国人材受入の方針】について、詳しく伺います。

ベトナムに日本式の介護福祉施設を立ち上げ循環型の技能実習事業を生み出せると幸せ

-Q1.【外国人材受入の方針】技能実習生に、将来どのような道を歩んでほしいと思いますか?

技能実習生が5年程度日本で働いた後、本人の意思で、自分の将来設計を考えて、日本に留まるか母国に戻るか選択してほしいです。どちらの道を選んでも、本人たちが満足感を得られる生活を送れる方向に導きたいと思っています。

-Q2.【外国人材受入の方針】技能実習生の10年後、本人たちがどのような状況になっていると、幸せだと感じますか?

10年後については、2パターンあって、一つは、介護福祉士さらには、それ以上の職、例えば、技能実習生をサポートするような指導員になって、日本に根付いて働いてくれる人が増えると嬉しいです。もう一つは、彼らが母国に戻って、日本で得た経験を活かし、母国で介護のリーダーになることです。

-Q3.【外国人材受入の方針】貴組合のビジョンについて教えてください。

実は、ベトナムの送出機関の会社を経営している卒業生が、ベトナムに介護施設を作りたいと考えています。また、日本の介護施設の経営者の中に、ベトナムに介護施設を作りたい方もいらっしゃるので、我々の卒業生と介護施設の経営者の方が協力してベトナムに日本式の介護福祉施設を立ち上げる計画をいま話し合っています。

目的としては、日本で経験を積んだ技能実習生がベトナムに帰国後、その施設で働き介護分野のリーダーとしての育成を図ることです。こうした動きが進めば、技能実習生たちは、日本で身に着けた技術を活かす場を帰国後も得られ、彼らの努力が報われる循環型の技能実習生事業が生まれる可能性があります。さらに、ベトナムに介護の専門学校を設立する展開も理想的です。

外国人材採用のアドバイスについて

最後に【外国人材採用のアドバイス】について、詳しく伺います。

日本人の若者と同じように仲間として受け入れる。日本人の考え方を押し付けない。

-Q1.【外国人材採用のアドバイス】コミュニケーションで気を付けることはありますか?

まず大切なのは、外国人だからといって特別扱いせず、日本の若者と同じように、仲間として受け入れることです。ただ一方で、文化や考え方の違いはあるので、日本人の考え方を押し付けるのは良くないです。

例えば、日本とベトナムでは考え方が違いますよね。日本人なら阿吽の呼吸や忖度で通じることが、外国人には通じないこともあります。
外国人の場合は、契約や明文化されたルールを重視する傾向にあります。さらに、日本語力がまだ未熟な状態だと、直接的な言い方が多くなるわけです。この直接性を誤解してトラブルになることもありますから、注意が必要です。

つまり、日本人とは違う文化や考え方を持つ相手を理解することが重要です。相手に壁を作らず、違いを理解し受け入れる姿勢が大切だと思います。

-Q2.【外国人材採用のアドバイス】最後に「これは言っとかないといけない!」という一言、お願いします。

我々組合自身というよりも、岩手県内の企業様が非常に苦労されています。これはやはり少子化ということもありますし、岩手だけではないですが、地方経済がコロナ以降まだ上昇傾向に至っていないということから、コストの面で人材が欲しくても外国人材まで手を出しかねるという企業が多いです。

しかし、このままでは、なかなか解決できませんから決断しなければいけません。外国人材を受け入れていく流れになっていますから、飛び込む勇気を持っていただきたいなと思います。我々としては、それを全力でサポートさせていただいていますので、信頼して、お任せいただき、ご相談いただければ嬉しく思います。

外国人材受入の苦労・注意点

外国人材受入の苦労・注意点は、とても深いテーマですので、採用コラムページのほうに掲載しました。

外国人材の定着に向けた挑戦

外国人材の定着に向けた挑戦は、とても深いテーマですので、採用コラムページのほうに掲載しました。

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企業情報

組合名 国際情報ビジネス協同組合
本社所在地 岩手県盛岡市大沢川原3丁目4-1(M進2階)
連絡先 電 話:019-605-9933 | FAX:019-651-5553
事業内容 1. 共同購入事業
2. 教育・研修事業
3. 外国人技能実習生受入事業
4. 経営革新に関する調査研究事業

 

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