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お客様の声

ARCH plus協同組合/代表理事 瀬戸 陽子 様

「介護現場に優秀なフィリピン人材が増え職場が明るくなった。心の余裕ができメリットしかない。」

外国人材採用の専門家をゲストとしてお迎えして「外国人材フォローの在り方」について、学ばせて頂くインタビュー企画「笑顔と信頼で世界をつなぐ」。今回、お招きしたゲストは、ARCH plus協同組合 代表理事の、瀬戸 陽子 様です。「外国人材フォロー」で取り組んでおられることについて、魅力深堀りインタビューさせて頂きます。

・1つ目は、組合の特徴について。
・2つ目は、外国人材受入の方針について。
・3つ目は、外国人材受入の苦労や注意点について。
・4つ目は、外国人材の定着に向け、挑戦されていることについて。
・最後に、外国人材採用について、アドバイスを頂きます。

このインタビューをご覧になる皆様にとって、「外国人材採用が、より身近に感じた!」「外国人技能実習生が、日本でイキイキと働ける、笑顔の職場とは何か?考えるきっかけになった!」そんな気持ちになれる方が、一人でも増えると嬉しく思います。

代表挨拶

1988年、名古屋市に生まれる。早稲田大学大学院在学中に1年間の世界旅行を経験し、途上国のエネルギーや日本への温かい想いに触れ、「日本の魅力を世界に伝えたい」「人が物心共に豊かになるためには教養が不可欠だ」との熱意を持つようになる。
この感動がきっかけとなり、学生時代、訪日外国人支援のボランティア活動に積極的に参加。

2013年、起業の夢を持ちながらも様々な出会いを経て、株式会社ディー・エヌ・エーに入社。
法人間の絆を深める営業部門での職務を経て、人との繋がりや異文化理解の重要性を実感する。

その後、2018年に株式会社ディー・エヌ・エーを退職、ARCH plusを設立。
ARCH=架け橋、架け橋となって全てのステークホルダーを幸せにするには、労働法がしっかり確立されており、日本の価値観と親和性の高いフィリピンに特化することにした。

現在は全国多数のクライアントと関わりつつ、常に出会いと繋がりを大切にし、異文化への理解と尊重の心を胸に、多くの人々との信頼関係の構築を目指している。

※これまで訪れた国は50カ国の旅好き

組合の特徴について

先ずは【組合の特徴】について、詳しく伺います。

3年後の継続率97%以上!企業に対してもフィリピン人に対してもフォロー体制が充実。

-Q1.日本で外国人採用が、近年なぜ進んでいるのか?その背景について教えて頂けますか。

日本は超高齢化社会を迎え、労働力は著しく減少傾向にあり、マンパワーをどう確保していくかが今後の課題となっています。「外国人採用」は日本の受入れ企業にとっては、社内の活性化、経営の国際化等に役立てることができ、我が国の国際協力・国際貢献の重要な役割を担っています。

-Q2.【組合の特徴】瀬戸様が外国人技能実習生受け入れの事業を始めたキッカケを教えてください。

幼い頃から、私は、父がフィリピンで運営している日本語学校で学ぶ生徒たちの姿を目にしてきました。その経験を通じて、将来は父のように事業を創り、海外にかかわる仕事がしたいと考えていました。また、大学生のころ海外旅行が大好きで、これまで訪れた国は50カ国です。発展途上国の若者と触れ合い、日本への想いを聞くにつれ「日本のことを学びたい。就労したい!」と願う若者のために「私は何ができるのか?」と考え、2018年11月にARCH plus協同組合を設立し、技能実習生受入れの事業をはじめました。

-Q3.【組合の特徴】貴組合のどこに、介護施設のみなさんは魅力を感じておられると思いますか?

明るい介護実習生

「他の組合さんと比較して、フォロー体制が充実している。日本語能力の高い優秀なフィリピン人材の方が多い印象を受けたのでお願いします。」という介護施設さんが多いです。「実習生がきてくれ、すごく職場が明るくなった!」「一生懸命、実習している姿を見て、日本人職員の中にも『私も頑張ろう!』という意識が芽生え良い刺激を受けています!」という声も頂いています。

フォロー体制としては、在日フィリピン人の職員がARCH plusに在籍しているため、例えば、実習生がホームシックで寂しい時でも「我慢せずなんでも話してね。」と声がけしています。他方で、実習生のわがままが過ぎる場合は、介護施設に、そのまま伝えるのではなく、双方がうまくいくようにサポートしています。

-Q4.【組合の特徴】なぜ?貴組合では、フィリピンの技能実習生をお勧めされていますか?

一番は「日本語能力が高い」からです。フィリピンで、介護の技能実習生として日本への入国を目指している子達は、介護の国家試験(NC2)を取得し4年制大学看護学部を卒業、看護師資格取得 又は フィリピン国内外で介護の実務経験が1年以上 という条件があります。また、日本語能力に関してはN4合格が必須になります。これらの条件を満たさないと介護の実習生として日本に来ることが認められません。

フィリピン介護実習生

もう一つは、「転職が少ない」からです。理由は、フィリピン政府が「日本入国前の技能実習生に借金をさせる事を禁止」しています。このため技能実習生が、ブローカーから借金に起因するような甘い誘いで騙されることがありません。

-Q5.【組合の特徴】介護の技能実習生受入れを始めたのはいつからですか?

介護の外国人技能実習生の受け入れを始めたのは、2020年の1月からです。
3年間で累計400人以上の実習生/特定技能外国人をサポートさせて頂きました。そのうち97%は3年後も同じ会社で働き、残りの人材も一人を除いて他の介護施設で介護の仕事をしています。

外国人材受入の方針について

次は【外国人材受入の方針】について、詳しく伺います。

日本での就労・実習が人生のプラスであってほしいです。

-Q1.【外国人材受入の方針】技能実習生に、将来どのような道を歩んでほしいと思いますか?

日本での就労・実習が人生のプラスであってほしいです。具体的には、日本に根付いて働いてくれる人が増えると嬉しいです。

フィリピンの技能実習生は「できれば日本に永住したい。家族よびたい。どうやったら日本に残れるのか?」と考えている子が多いです。介護で日本に永住するには、介護福祉士の資格を取得することです。このため、日本語能力試験のN1を取り、介護福祉士を目指す子は皆のあこがれの的になっています。

また、女性の技能実習生の中には日本人と結婚した子もいて、他の実習生から「誰か良い人いない?」と聞いてくる子もいますよ(笑)

-Q2.【外国人材受入の方針】技能実習生は、日本での経験を母国に戻った後どのように役立てますか?

日本の介護は世界的に先進的ですので、その介護スキルを母国に戻った後も役立てられます。「日本で介護やっていた」と言うだけで、例えば、他の国(オーストラリアやアメリカなど)にも行けますし、介護以外でも「将来、日本語の先生をしたい。」という目標をもっている子もいます。

-Q3.【外国人材受入の方針】貴組合で大切にしていることを教えてください。

日本文化を一緒に楽しむ様子

大切にしていることは沢山ありますが、その中でも、外国人材の方について言うならば、彼ら彼女が、新しい世界を日本で見ることで、人生を変えたり、ワクワクする姿をみると本当にやりがいを感じます。なので、仕事上のサポートだけではなく、日本をもっと好きになり、日本にもっといたいと思ってもらえるようなサポートを大切にしています。

外国人材受入の苦労・注意点

次は【外国人材受入の苦労・注意点】について、詳しく伺います。

外国人材は大切な仲間であり、異文化に触れ合える貴重な機会だと感じてもらいたい。

-Q1.【外国人材受入の苦労・注意点】 外国人技能実習生の定着のために、受け入れ企業側の姿勢として、意識して頂くことはありますか?

外国人技能実習生を単なる労働力と見なすのではなく、大切な仲間であり、異文化に触れ合える貴重な機会だと感じてもらえれば嬉しいです。過去に地方の企業で、3年の実習期間で帰国したいと希望した実習生が2名いました。

原因としては「居住環境が良くない。」「ルールが厳しすぎる。」など、受け入れ企業側の縛りがきつかった点です。例えば、実習生2名が、1部屋をシェアして6畳2段ベッドという居住環境で生活していた事例がありました。数か月ならまだしも、3年以上も、そのような狭い居住環境で暮らすのは、実習生自身相当なストレスです。受け入れ企業側は「最低限の規定を満たしているから問題ないでしょ?」という言い分でしたが、他の受け入れ介護施設と比較して明らかに「居住環境が良くない。」「ルールが厳しすぎる。」場合は、改善して頂くように伝えています。

もう1つ重要な点は、実習生のまわりに、仲の良い人がいるか?相談できる人がいるか?という点です。ARCH plusの職員にも、実習生と同郷で、年齢の近い者はいますが、毎日一緒にいられるわけではありません。実習生の就労先や生活環境に、お互い本音を言い合える人がいるか?しっかり信頼関係を構築できている人がいるか?も重要な点です。実習生の中には、「それ言ったらクビになるかもしれない」という不安感から言い出せない子もいます。

-Q2.【外国人材受入の苦労・注意点】介護施設では、理事長の想いだけで外国人材を受け入れても、職員の意識や教育体制が追い付かず、外国人材の定着が難しいという話を聞きますが、いかがでしょうか?

介護は他の業種と比べ、会社の利益より「働きやすさ」や「現場のこと」を大切に考えておられる職員が多く、理事長と職員の間で人材に対する意識の差が大きいです。理事長が「外国人材が必要だ」と言うと 「利益のためでしょ」 という印象を職員に与えかねません。

このため、我々は、外国人材の入国前に、介護現場のリーダークラスの職員に集まって頂き、他の介護施設の成功事例を交えて、オリエンテーションを実施しています。オリエンテーションを実施する前は、フィリピン人というより「異国の人」に対して、そもそも苦手意識を持っている職員もいました。また、介護施設側で「どうして外国人材のために寮を準備しないといけないのか?」「特別扱いしなくてはいけないのか?」という意識の職員もいました。

しかし、オリエンテーションを実施すると、そういった不安はなくなり、日本人職員の安心感が高まりました。今では、介護の現場に外国人材が増えたことで、日本人職員のゆとりができ、理事長からは 「心の余裕ができメリットしかない」という声を頂いています。

外国人材の定着に向けた挑戦

次は、外国人材の定着に向け、挑戦されていることについて伺います。

受け入れ企業側で「外国人材のために冬服を集めてくれた。」

-Q1. 外国人材の定着に向け、介護施設側と何か連携したり、外国人材のモチベーション維持で大切にされていることはありますか?

先ず、実習生には、ため込まないで発散させることを心がけています。「何か困ったことがあれば遠慮なくARCHplusに在籍している 在日フィリピン人職員になんでも話してね。」 と伝えています。

そして、「日本に来ることが夢」になってしまっている子達には、「日本に来て何を学び、何を成し遂げるか?」について、考え行動することが大事だと伝えています。例えば、キャリアプランとして3年後にどうなりたいか?5年後にどうなりたいか?について定期的に書かせています。

さらに、日本に永住することを見据え、日本語能力試験のN1や、介護福祉士の資格取得を目指す子達には、日本語能力試験の勉強をサポートしています。また、受入企業側に「助成金を活用し実務者研修・初任者研修を受けさせてあげてください。」と協力をお願いすることもあります。

心温まる事例で嬉しかったのは、受け入れ企業側で「外国人材のために冬服を集めてくれた。」 こともありました。

外国人材採用のアドバイスについて

受入れ企業の皆様の不安を1個1個安心に変えてきました。

-Q1. 最後に、外国人採用を検討している企業様に、アドバイスをお願いします。 

近年、SDGs達成の一環として、人々の多様性を受け入れる社会の実現が求められています。また、企業にとっても、多様性を受け入れることが組織にとってプラスに作用するという認識へと変わってきています。
外国人材について「日本語がつうじるか?」「日本の習慣に馴染むか?」また、一部のネガティブな報道で不安に感じることもあるかと思いますが、我々は、そのような受入れ企業の皆様の不安を1個1個安心に変えてきました。

国を越えて働きたい、特にハードルの高い日本を選ぶ優秀なフィリピン人材のモチベーションは非常に高いです。
我々は意欲、スキル共に優秀なフィリピン人材を選抜、教育、指導する事により、企業様が大切にしたいと思う雇用を作るとともに、フィリピン人材にとっても日本のこの職場を選んで良かった、と思われる環境を作って参ります。安心してお任せいただければと思います。

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企業情報

組合名 ARCH plus協同組合
本社所在地 〒464-0084
愛知県名古屋市千種区松軒一丁目7番15号
ダイワビル2D
連絡先 電 話:052-870-5076 | FAX:052-870-5135
事業内容 ・共同購買事業
・外国人技能実習生の受け入れ事業

 

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