Column採用コラム

2024.09.24

お役立ち事例集

新卒社員の定着に向けた挑戦【 酒井化学工業株式会社 / 人事 美馬 徹也 様 】

新卒採用や人材育成の専門家をゲストにお迎えして「新卒社員の定着」について学ばせて頂く、インタビュー企画『笑顔と信頼で世界をつなぐ』

今回は、酒井化学工業株式会社 人事新卒採用担当 美馬徹也 様にインタビューし、会社の魅力について深掘りさせて頂きました。

「これまでの人生で、どのような経験をしてきて、いま新卒採用のお仕事をされているのか?」「新卒採用担当になって笑顔になった出来事とは?」「採用した学生の幸せを願うとは?」等のインタビューを通じて、自分の存在が希望となり、採用した学生が未来のリーダーとして輝けるように、応援し続けることができた、そのマインドセットについて学ばせて頂きます。

このインタビューをご覧になる学生の皆様にとって「この会社なら自分の求める理想の未来が叶えられる!」そんな気持ちになれる方が一人でも増えると嬉しく思います。

マイストーリー

「自分らしく」未来のリーダーとして輝けるように

「今この会社で働いているのは、自分の個人的価値観を大切できる環境だからです。」と、その人生経験(マイストーリー)について語って頂きました。

美馬さんが大切にしている価値観は?

変化に柔軟に対応し、困難に直面しても、諦めずに目標に向かって「何が何でも自分で最後までやり遂げるんだ!」という決断をすること。目標を実現するために「今この瞬間が自分にとってベストだ!」と決断することを大切にしています。

「大切なことを大切にする」ために、最近、何か行動できたことはありましたか?

人生初のフルマラソンに挑戦しました。

素晴らしいですね!人生初のフルマラソンに挑戦したきっかけを教えてください。

酒井化学工業が地域貢献活動の一環として「第1回ふくい桜マラソン2024」の協賛パートナーになり、会社の社員にも多くのマラソン参加者がいて、私も「人生で1回は走ってみたい!」と思っていたので、人生初のフルマラソンに挑戦することになりました。

-人生初のフルマラソンに向けて、どのような準備をされたのですか

これまでの最長距離は5kmで、ここ10年ぐらいは走ったこともありませんでした。2024年3月の本大会(42km)に向けて練習を重ね、2023年11月の坂井市古城マラソンで10km走りましたが、この時に膝を痛めました。30km走れるように調整したかったのですが、一旦断念することに。本大会への参加は不安でしたが、怪我が回復し、2km、10km、20kmと距離を重ね違和感がなかったため参加を決意しました。完走を目標に、ぶっつけ本番で挑みました。

本番当日はどのような感じでしたか?

朝8時半に出走しました。沿道の応援隊とのハイタッチや手を振ることが、とても楽しかったです。コース上には福井の名物飲食が提供されるエイドステーションもあり、ランナーを応援する創意工夫が随所に感じられました。家族は「応援navi」という位置情報アプリで私の位置を特定し、各所で応援してくれました。それが大きな力になりました。

30km過ぎから足が痛み始め、歩く時間が増えました。35km地点では一歩も歩けなくなり、座り込んでしまいました。その時、ボランティアスタッフがすぐに駆け寄り、足の痛みが治まらず一旦は「完走を諦める」と伝えました。しかし、救護班の到着を待つ間に体力が戻り、「走れるかもしれない」と思い始めました。足の痛みは残っていましたが、「何としても完走する」という強い想いで再び走り始めました。
何度も立ち止まりながらも、沿道の応援と家族の姿を力に変え、最後の力を振り絞り完走しました。体はボロボロでしたが、達成感に満たされました。息子から「お父さんすごいね!」と言われ、妻からも「最後まで頑張ったわね!」と労わってもらいました。

-人生初のフルマラソンを振り返り、何か気付きや学びはありましたか?

フルマラソンは、私にとって非常にやりがいがあり、自分らしさを再確認できる機会でした。最初は完走できるか不安でしたが、理想的な目標だったので、1年前から準備を始めました。怪我で練習できない時期もありましたが、モチベーションを保つために多くの人の話を聞き、サポートを受けながらチームの意識で挑戦しました。42kmを完走するには30kmを走るべきという常識に囚われず、怪我の回復を優先しました。

本番当日は、ランナーだけでなく、沿道の応援隊、飲食を提供してくれる方々、救護スタッフなど、多くのサポートに感謝しています。何よりも、海外のクラブチームでサッカー選手として活躍したいという夢を持つ息子に、「積極果敢」の精神で挑んだ姿を見せられたことが嬉しいです。彼の無限の可能性を応援しています。

学生から選ばれる理由

自ら考え「積極的に」やりたいことができる

学生の皆さんが就職活動で企業を選ぶ際、何を重視するでしょうか? 挑戦、豊かな人間関係、成長機会…これら全てを提供している会社があるとしたら素晴らしいですね。

-美馬さんが思う、御社の魅力は?

自分が考えていることを実現できる環境があることです。 自ら考え、積極的にやりたいことができる環境があります。例えば、「売上を上げるためにこんなことをやりたい」「生産性を上げるためにこういうことをやりたい」といったアイデアを実現できる場所です。もちろん、やりたいだけでは不十分ですが、それなりの裏付けがあれば大丈夫です。

-内定者フォローで大切にされていることは

内定者フォローでは、一人一人の学生に合ったフォローをしています。学生との距離感をどう保つか、内定者になる前と後では適切な距離感が異なります。学生に合ったコミュニケーションを心がけ、「自分のことを見てくれている」「親身になってコミュニケーションをとってくれている」と実感してもらうことが大切です。そのためには、学生を理解し、信頼関係を築くことが重要です。

新卒採用への情熱

採用から教育まで一貫したサポートで成長を支える。

新卒社員の定着に向けて挑戦したいことや、情熱を注ぎたいことについて、お話を伺いました。

-新卒採用のお仕事はいつから始めましたか?

私は、酒井化学工業に新卒で入社し、今年(2024年)で26年目です。 7~8年前から採用の仕事を始め、学生の皆さんからいつも刺激を受けています。

-御社では、どんな学生を採用したいですか?

理系、特に機械、電気電子、情報系の学生を求めています。社内のシステム開発や機械のメンテナンス・改良ができる人材が向いています。自分で考えて、仕事を作り上げる意志の強い人材が活躍できます。

-美馬さんが、新卒採用で情熱を注ぎたいことや、理想はありますか?

採用から入社後の教育までを一貫して行い、一人一人に合わせた定期的なフォローと環境を整備することが理想です。採用の応募のときから長期的に活躍できるような施策を打ち出し、採用したその子が長く活躍できるような環境を作りたいです。

-素晴らしいですね! 例えば、採用した学生の中から「新卒採用の仕事をしたいです!」という方が将来出てくるとしたら嬉しいですか?

それは嬉しいです! 私と2人で採用の仕事を分け合い、2人で色々議論しながら進めていくと、もっと良いアイデアや、もっと良い採用の仕事ができるのではないかなと思います。

-新入社員育成で重視していることは何ですか?

新入社員の育成においては、「成長を促す」と「温かく見守る」のバランスをとても大切にしています。

-「成長を促す」とは具体的にどういうことですか?

新入社員が困難に直面した際、さまざまな角度から問いかけ、選択肢を広げてあげることを心掛けています。
どんな選択をしても、それを前向きに楽しむことの大切さを伝えています。たとえ短期的に結果が出なくても、持続することで最終的には成功へとつながります。行動を止めてしまうことが真の失敗であり、どんな困難も次の成功への一歩と捉えることが成長につながると信じています。

-「温かく見守る」とはどのように実践していますか?

Z世代の新入社員とベテラン社員との価値観には当然違いがあります。例えば、5分前行動が大切だと考えるベテラン社員もいれば、タイパ重視する新入社員もいます。世代間の常識の違いだけであって、どちらも正しいです。
また、世代とは関係なく、マラソンなど一人でこつこつとやることが好きな人もいれば、サッカーのように、たくさんまわりを巻き込み、引っ張て行くことが得意な人もいます。どれも、それぞれの人にとっての正解です。
大切なのは、自分の考えを押し付けるのではなく、互いに理解し合い、思いやりを持ったコミュニケーションを取ることです。これにより、職場全体の調和と新入社員の健全な成長が促されます。

挑戦と成長の重要性

「何が何でも自分で最後までやり遂げるんだ!」と決断できた。

仕事では、予想もしない困難もありますが、それを乗り越えることで私たちは成長することができます。このような体験について、お話しを伺いました。

-お仕事をしてきた中で、環境の変化や、大変だった事は?

東日本大震災の頃、工場の建設や特許関係の裁判を担当することになり大変でした。全く知識がなく経験したことのないことだったので本当に大変でした。工場を作る業者や設備屋、機械屋と毎週のように出張して打ち合わせし、外国から機械を輸入し、コミュニケーション面でも苦労しました。また、特許関係の裁判では、当社の特許が邪魔だと言われ訴えられましたが、2年続いた裁判で勝訴し、特許を守ることができました。

-その経験から何か学べることはありましたか?

当時を振り返ると、同時期に大きな挑戦を二つ抱えることになりました。大変な挑戦になることは理解していましたが「何が何でも自分で最後までやり遂げるんだ!」と決断できたことです。決断は大事な事で、軽いものではありませんが、決断することで充実しますし、やりがいも感じられます。

-お仕事をしてきた中で、笑顔になった出来事は?

自分が開発に関わったバドミントンのシャトル羽根が製品化され、販売されたときは本当に嬉しかったです。軽くて耐久性のあるシャトル羽根を作るのに苦労しましたが、バドミントン選手に試し打ちして頂いて「これ良いね!」というフィードバックをもらいながら進めることができました。自由に意見が言い合えて活気に満ちた環境で、この時は開発の醍醐味を経験できました。

これから就職活動を始める学生のみなさんへ

「今この瞬間が自分にとってベストだ!」と思ったときに決断する。

最終的な決断をするために、先延ばしせず、「今この瞬間が自分にとってベストだ!」と思ったときに決断するのがベストです。決断のタイミングを大事にしてほしいです。自分が本当にやりたいことを見つけ、そのタイミングを逃さないでください。

企業情報

企業名 酒井化学工業株式会社
本社所在地 〒916-0088 福井県鯖江市川去町32字2-1
社員数 酒井化学グループ全体 637名(2023年8月実績)
事業内容 産業用プラスチック資材の製造・
加工及び販売(包装材、建築資材、雑貨)

 

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