新卒採用や人材育成の専門家をゲストにお迎えして「新卒社員の定着」について学ばせて頂く、インタビュー企画『笑顔と信頼で世界をつなぐ』
今回は、株式会社クスリのアオキ 調剤事業部 薬事採用課 李 壮雄 様にインタビューし、会社の魅力について深掘りさせて頂きました。
「これまでの人生で、どのような経験をしてきて、いま新卒採用のお仕事をされているのか?」「新卒採用担当になって笑顔になった出来事とは?」「採用した学生の幸せを願うとは?」等のインタビューを通じて、自分の存在が希望となり、採用した学生が未来のリーダーとなれるように、応援し続けることができた、そのマインドセットについて学ばせて頂きます。
このインタビューをご覧になる皆様にとって「新卒社員が、会社でイキイキと働ける、笑顔の職場とは何か?考えるきっかけになった!」そんな気持ちになれる方が一人でも増えると嬉しく思います。
目次
学生の皆さんが就職活動で企業を選ぶ際、何を重視するでしょうか? 安定性、福利厚生、成長機会…これら全てを提供している会社があるとしたら素晴らしいですね。
-李さんが思う、御社の魅力は?
一つは、成長企業ならではの、変化のスピードの速さです。
自分の「やりたい」と思うことを叶えやすい環境ですし、それを尊重してくれる人たちがいるからこそのスピード感だと思います。
もう一つは、すぐに相談できる環境が整っているところですね。
新しい挑戦にはプレッシャーもあって、環境の変化に順応することにも膨大なエネルギーが必要ですが、エリアマネージャーだけではなく、課長や部長も直接サポートしてくださる。自分のロールモデルになる人や、尊敬できる人、あるいは相談できる人が揃っていたので自分はここまで続けてこれたと感じています。さらに、同期の数も多いので、将来一緒に上がっていく仲間として、連携が取れたり相談し合えたりする横の存在は大きいです。
社会人ってもっとドライだと思っていましたが、この縦と横のつながりの深さが、入社して一番の良いギャップでしたね。
-内定者の皆さんは、御社のどこに魅力を感じておられると思いますか?
1.キャリアアップ環境が充実している
現場の薬剤師だけでなく、本部職を考えている方に対しても、キャリアアップ環境やジョブローテーションできる環境が充実しています。
2.全薬局で統一化した機械化システム
全薬局で統一した機械化システムがあるので、1つの薬局で学んだら、どこの薬局でも活躍できる点ですね。
3.社風が良い
従業員間の距離がすごく近かったり、個性を発揮して働いていると感じ取ってくださる学生さんが多いですね。
受動的な方よりも、「自分はこれをやりたい」「いろいろ経験したい」という方のほうが入社されているイメージです。
服薬指導のご経験から、「コミュニケーション能力」の中でも特に「聞く力」の重要性を説く李様。「採用」というフィールドで意識されているポイントを伺いました。
-ご自身の「聞く力」を高めるためにも「採用」に挑戦されている李様が、新卒採用で意識されていることは?
私たちの業界が想像以上に売り手市場になっている中で、競合他社を意識した自社ブランディングに難しさを感じています。しかし、「うちの会社はいいよ!いいよ!」とアピールばかりであったり、自分の思いを伝えようとしすぎて学生の思いを潰してしまったり、独りよがりになってしまっては学生主体になっていないなと思うんです。
採用側の思いを押し付けるのではなく、学生自身で自分の人生を選択できるような、そんな支援を心掛けています。例えるなら、人生設計を自分で導きだせるよう支援してくれる、保険のライフプランナーのようなイメージですね。
学生自身が何をやりたいのか。目先のことだけではなくて、3年、5年、10年先にどうなりたいか、いかに学生一人一人の考えを深堀りして聞いてあげられるか。入社後に実現できることとできないことを提示して、学生自身の思いと企業側の摩擦を出来るだけ少なく、そしてギャップ縮めることを意識しています。
(学生にとっても)主語が「会社」にならないようにしてほしいと常に思っていますね。
-学生主体のアプローチをされていると、入社後のミスマッチも少ないですよね。
そうですね。「入社してよかった」という声を聞いたり、離職率が少しでも低下していると、自分が微力ながら寄与できたのかなって思います。
人って、物理的報酬よりも精神的報酬が満たされないと長期定着していかないと思うのですが、一番わかりやすく笑顔の数が増えたり、彼ら自身が「やりたい」と思ったことをしっかり実現していく姿を見た時は、嬉しいですね。
仕事では、予想もしない困難もありますが、それを乗り越えることで私たちは成長することができます。このような体験について、お話しを伺いました。
-お仕事をしてきた中で、環境の変化や、大変だった事は?
現場薬剤師をしていた時の経験です。生活習慣病の方から、治療中の患者様、退院後の介護を必要とする患者様など、いろんな層の人との出会いがありますが、それぞれの層に合った薬の選び方や、病院に行かなくてはならない状態かどうかの判断に至るまでを、聞き取って見極めていかなくてはなりません。
そんな中で当薬局は、お客様とも距離が近く、地域密着型なところが魅力でした。
薬や病気の相談はもちろん、ご家庭の話や、時にはお見合いの話まで(驚きました)お話いただけるほどです。
「薬は飲めているのに、なんとなく調子が悪い」というお客様がいらっしゃいましたが、お話を伺ううちに、生活習慣に原因があることがわかりました。薬が効いているかどうかだけでなく、生活習慣の改善にもアプローチできることにやりがいを感じた経験です。
より潜在的なお客様のお悩みに寄り添えたとき、想像以上に「ありがとう」「良くなりました」の数が多く、信頼関係が深まっていくことを実感した経験でした。
-その経験から何か学べることはありましたか?
「コミュニケーション能力」、特にその中でも「聞く力」をもっと高めたいという思いが、自分の中で強くなりました。
それが、AIには対応できない私たち薬剤師のスキルなのだと思います。
-薬剤師の現場をご経験させてきたからこそですね。
今度は採用ご担当として、この「聞く力」で、学生の将来を引き出すご支援をされていらっしゃるのですね。
そうですね。学生一人一人の話をきちんと聞いて、学生が自分自身で考えて選んだ会社が、弊社とは違ってもいいと思っています。
学生自身の「軸となる部分」や「大切に思う部分」が明確になることで、私も「聞く力」の経験値を増やせて、学ばせていただいている。お互いに良い時間を共有できたことに、感謝の気持ちを込めて「ありがとうございました」でいつも終わろうと学生にも伝えています。
一人一人と信頼関係を構築していくことで、採用数も自ずと伴うし、ミスマッチや早期離職の防止にもつながる形ですね。
「あなたたちは、内定をつかむのがゴールですか?」といつも言いたいです。内定の数で、自分が認められているとか、認められていないとか、そんなところで満足しないでください。
高倍率だろうが、低倍率だろうが、受かりやすい業界だったとしても、受かりにくい業界だったとしても、好き嫌いせずに、興味のない業界にもいろんなところへ行ってきてください。
就活に、早すぎて悪いことなんて1個もないので。絶対に早い時期から、やはり対面で会って、生の空気と、人柄を見た方がいい。勤務するイメージの明確化、自分の将来像をしっかり比較してイメージしていただきたいと思いますね。
入社するからにはどこの企業であっても、「絶対活躍してほしい」というのが私の思いです。入社後の活躍を心から願っています。
企業名 | 株式会社クスリのアオキ |
---|---|
本社所在地 | 〒924-8510 石川県白山市横江町5180番地 |
社員数 | 常勤社員4,460名 平均臨時雇用者数5,843名(2023年5月期) |
事業内容 | 医薬品・化粧品・日用雑貨などの近隣型小売業、調剤業務 |