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内定者フォローレポート

2020.12.22

採用担当者の死【NO.219】

先週土曜日にメールBOXを開くと、知らない方からメールが届いていました。そのメールは私のメルマガ読者が亡くなられたことを知らせる内容でした。

今回のメルマガで取り上げるには、ネガティブなので、上司に相談したところ「今年、突然のコロナ禍で中堅・中小企業の新卒採用担当者の多くが同じような境遇なのではないだろうか。その方たちに共感して頂ければ、本庄が5年間メルマガを書き続けてきたことの意味がある。」と激励というより、まだまだこれからもメルマガを書き続けろよと私へのプレッシャーです。(汗)

メールをくださった方はIT系の人材派遣会社の社長で、亡くなられた方は中途入社3年目で、新卒採用を一人で担当されていました。今月初めに自ら命を絶ったとのことです。残されていた遺書には「逃げたい」と書かれていたそうです。

昨日、メールを下さったIT会社社長とZoomでお話しすることが出来ました。

その社長の話によれば、亡くなられた採用担当者の方は、私のメルマガの読者で、毎週届くメルマガを毎回欠かさず、社長へメール転送していたそうです。

社長は、「亡くなられた方が採用活動の厳しさ、特に今回のコロナ禍で、これまでの採用経験やノウハウが通用しない実情を私や幹部社員に知ってもらいたかったのだと思います。私も反省することが多いです。」と話されていました。

その会社は千葉県にあり、社員は約100人で、大手のIT会社へSE・プログラマーを請負型派遣する、人の採用と業績が比例するビジネスモデルです。

早期離職者も多く、毎年新卒を15人前後採用して、3か月研修後に派遣先に送り出しています。

今年の採用は、コロナ禍が始まる前の昨年12月から3月にかけて1Dayインターンシップを開催し、学生7人をどうにか集めていました。

1Dayインターンシップは採用直結型で、参加した学生にはその日に内々定出しを行っていました。

例年は2月からリアルの合説に参加して、たまたま出会う学生20-30人に内々定を出すことが出来ていました。内々定を出した学生には、社長と採用担当者が頻繁に食事会や飲み会へ誘い、動機付けを繰り返すことで、4月の入社式には15人前後の新卒を迎えることが出来ていました。

しかし、この経験とノウハウがコロナ禍で使えなくなりました。7人の内々定学生とは6月に入って、話題になっていた「Zoom飲み会」を開催しましたが、会社の準備不足や経験不足で開始早々からシラケモードになり、途中で解散になってしまいました。

悪夢は翌日から始まりました。内々定の学生は次々と内定辞退を申し出てきました。

そんな中、現場の管理職から亡くなった採用担当者に対し、採用枠を死守するよう繰り返し厳しい罵倒が始まったようです。

とうとう11月に内々定で最後まで残っていた7人目の学生が内定辞退を申し入れてきて、2022卒採用はゼロとなってしまいました。

採用担当者は夏ごろまで、時差出勤で毎日欠かさず出社してくれましたが、9月ごろからテレワークを申し出て、会社に顔を出さなくなっていました。責任感がありまじめな性格で、私には毎日欠かさず報告がありました。しかし今月初め突然報告メールが途絶えてしまいました。

私は心配で、彼のアパートを訪ねると彼は息絶えていました。

以上が社長からお聞きした内容です。

コロナ禍でこれまで蓄積した採用ノウハウが発揮できなくなりました。そのことを経営者や幹部社員の方が理解していない会社も多々あると思います。

もしそうであるなら、このメルマガが少しでも役立てれば幸いです。

ところで、コロナ禍だからこそ例年になく優秀な学生を採用できた会社があります。

そのポイントは、新型コロナウイルス対策をしっかり行った上で、十分な時間をかけたリアルな面接会です。オンライン選考が多い中での、リアルな面接と学生に対するしっかりした動機付けは、複数内定を獲得できる優秀層の学生にかなり響いたようです。

2022卒採用はこれから本番を迎えますが、参考になれば幸いです。

 

 

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